アフリカ研究所のトウドウさんは
自慢の白いひげを触りながら
私を先に部屋に入れた。
「きゃっ!」
と声が出た。
部屋の壁側にはびっしりと
アフリカ原住民の蝋人形が立っていた。
「フフ、びっくりさせて悪かった。
君のお父さんは
この場所が大好きなんだよ。
ここで何度も
夜を徹して語ったものだよ」
とトウドウさんは言った。
彼は急に真剣な表情になり
「お父さんに
何かあったんだね。」
と聞いてきた。
私は二ヶ月前に
父が急に消息を
絶ってしまった事を話した。
そして父の書斎から
この写真が出てきた事も。
彼は部屋の奥の書棚から
いくつかのファイルを持ってきた。
ページをブツブツ言いながら捲り
やがて
「やっぱりこれだ。」
と言った。
私に見せてくれた文献は
フランス語で書かれた物だった。
自慢の白いひげを触りながら
私を先に部屋に入れた。
「きゃっ!」
と声が出た。
部屋の壁側にはびっしりと
アフリカ原住民の蝋人形が立っていた。
「フフ、びっくりさせて悪かった。
君のお父さんは
この場所が大好きなんだよ。
ここで何度も
夜を徹して語ったものだよ」
とトウドウさんは言った。
彼は急に真剣な表情になり
「お父さんに
何かあったんだね。」
と聞いてきた。
私は二ヶ月前に
父が急に消息を
絶ってしまった事を話した。
そして父の書斎から
この写真が出てきた事も。
彼は部屋の奥の書棚から
いくつかのファイルを持ってきた。
ページをブツブツ言いながら捲り
やがて
「やっぱりこれだ。」
と言った。
私に見せてくれた文献は
フランス語で書かれた物だった。