清塚信也さんのピアノコンサートに行ってきました。
『きよ疲れ、しませんか?』
という ツアータイトルです。
その名の通り、終わる頃には疲れていました。
ピアノの素晴らしさはもちろん、曲間にマイクを握ると漫談師の如く、詰め込めるだけ詰め込んだボケで笑いを誘ってくるんです。
頬を休める少しの暇もありません。
アーティストでエンターテイナー。
すごく熱量のある濃厚な時間でした。
ピアノコンサートは初めてだったのですが、とても驚きました。
あんなにたくさんの質の音があるのかと。
鋭利な音、柔和な音、軽快な音、重厚な音、、、
優しいけど激しくて、大胆だけど繊細。
ひとつのピアノで、ここまで素人の私でも違いを感じられるような弾き分けができるのは、相当な基礎を積んでこられた結果なのだろうと唸りました。
熱量を感じたり、湿度を感じたり、とてもおもしろい体験になりました。
それにしても、、、
ピアノに集中していると、色んな音が聞こえてきました。
なぜ今?というような音がとてもたくさん。
ピアノの音色に心が澄みやかになっている最中に、うるさい、人間はなんてうるさいんだと耳を塞ぎたくなる感覚。
おもしろい。
うるさいからおもしろい。
おもしろさがうるさい。
でも、もしここが森の奥の奥で、観客は私だけだったとしたら?
ピアノの他に聞こえてくるのはきっと、風に揺れる木々の音、動物たちの生きる音、葉や木の実の落ちる音、たくさんの自然の音たち、、、
同じようにうるさいと感じたかな。
ピアノの素晴らしさと自然の音の調和に感動したのではないかな、と思います。
だけどそもそも自然とは生命によって成り立つもので、人間も自然の一種なわけだから、人間にだけ厳しさを向けるのはおかしなハナシ。
そういう偏ったところも人間のおもしろいところかもしれませんね。
清塚さんのピアノがとてもよかったので、ファンクラブに入るか悩みました。
なかなかチケットが取れないんですよね。
でもファンクラブに入るって相当ですよね。
ファンクラブに入るということはファンを名乗るということ。
その覚悟はあるのか私、、、
ちなみに清塚信也さんのファンクラブの名前は
『ファンクラブとかじゃないんで』
だそうで、ファンクラブに入会している人を
『ファンじゃない』
というと聞きました、、、本当かな。
コンサートのあとは同じく当選して別々に鑑賞していた友人2人と食事をして帰りました。
会場では他に2人の友人と偶然会って、あぁ本当に類は友を呼ぶんだと、好みの一致に驚きました。
良き日、でした。