五條　凛香（赤坂クオーレ）

美しさとは、時に人を遠ざけるもの。
あまりにも整った顔立ち、品のある佇まい、慎ましやかな仕草。
松本若菜さんを思わせる端正な横顔に、貴方様はきっと一瞬、躊躇なさることでしょう。

「こんなに綺麗な女性に触れてもよろしいのでしょうか」

その問いの答えは、触れた瞬間に自ずと知れるはずでございます。

肌に指先を滑らせた途端、わずかに震える肩。
伏し目がちだったまつ毛がふるふると揺れ、迷子になったような視線が貴方様を求め始める。
そして その直後に訪れるのは、驚くほどの熱と、抗えぬ悦び。

「……っ、あっ、や……っ！」

その反応は、控えめな性格ゆえの演技などでは決してございません。
気品あふれる美貌の奥に秘められた、知られざる本能。
その美しい身体は、一度感じてしまえば理性を手放し、何度でも溢れてしまうのです。

まるで、決壊寸前のダムのように。

昼間は介護士として、穏やかに人を支えるお仕事をされております。
真面目で控えめ、どこか家庭的な雰囲気をお持ちの女性。
それなのに 貴方様の手にかかった瞬間、その清楚な美貌とは裏腹に、耐えきれずにとめどなく溢れてしまうお身体。

「こんな、私……止められなくて……っ」

困惑する瞳、頬を染める仕草、恥じらいながらもどうしようもなく襲いかかる快楽。
その一つ一つが、まるで上質な芸術のように美しく、そして淫らに貴方様の目の前で咲き乱れていく。

けれど、彼女自身はまだ知らないのです。
「自分がこんなにも感じてしまう体質だった」ということを。
だからこそ、最初は遠慮がちに震えていた指先が、やがてしがみつくように貴方様を求める
その変化の瞬間を、貴方様だけが見届けることができるのです。

まるで清流が一気に溢れ出すかのような、圧倒的な快楽。
誰も知らなかった彼女の"初めて"を解き放つ悦びを、どうか独り占めなさってくださいませ。

美しさの奥に潜む、決壊寸前の悦び。
その扉を開くのは、貴方様だけでございます。

どうか今宵、彼女を解放し、その甘美な奔流を貴方様のお手で受け止めてくださいませ。