結莉は最近、気づいたんです。
我慢って、寂しいことだなって。
だってね、貴方様にお会いすると、
理性も、羞じらいも、
とろけてしまうんです。
貴方様の言葉に包まれて、
優しい手に撫でられるたびに、
わたしの奥のほうが熱く疼いて…
「もっと触って…」
そんな言葉が、
自然とこぼれてしまうのは、
貴方様が、
私のすべてを受け止めてくれるから。
恥ずかしいくらい、正直な気持ちも。
声にならない欲望さえも、
包み込んでくれる優しさに、
甘えてしまいます。
我慢なんて、もういらない。
素直になることの心地よさを、
貴方様から教えてもらいました。
今日も、思い出してしまいます。
あの夜の温もりを。