えーとですね、だいぶ前なんですけどある雑誌記者の体験談を読んだんですね。
その方が若いときに、太平洋戦争体験者の男性のところに取材に行ったそうなんです。
あろうことか、その記者さんは雑事が片付かず約束の時刻に30分遅れてしまったんですって。
もちろん記者さんは相手のご老人に謝りました。でも、ご老人は簡単には許してくださらなかったそうです。
そのご老人曰く、
「わたしはお若いあなたと違って時間が無いのです。あなたにはたかが30分かもしれませんが、わたしにとっては人生最後の30分なのです。それをお忘れなきよう」
とのことでした。
その記者さんは物凄く反省して、以来待ち合わせの時刻は必ず遅刻しないように万全を期している、ちゃんちゃん

という体験談だったのですが。

読んだわたしは、
「いや、違くね？このじーさん、ちょっと想像力ねぇな」
と思ってしまいました。

続く