『おしずかに』(お気をつけて)


宮沢賢治の出身地として知られる、岩手県。
頑固で寡黙、辛抱強い人が多いといわれている土地柄だ。
そんな岩手ならではの別れの挨拶が、「おしずかに」。
意味を知らないと、言われたほうは、叱られているのかと思ってしまいそうだが、本当は、立ち去る人に対して見送る側が使う、“お気をつけてお帰りください”という、優しさあふれる方言。
『おしずかに。ご油断なく』と言うこともあり、こちらはさらに丁寧。
ただし、意味が通じないところで使うと誤解を招きがちなので、注意しよう。